テレビドラマや映画化もされた漫画『闇金ウシジマくん』 が15年の歴史に幕を降ろした。
「 とうとう終わってしまった 」が第1の感想である。
闇社会の恐さを教えてくれる作品で反面教師でこうなってはいけないというある意味で教科書とも思える漫画である。
同作は、主人公・丑嶋馨が経営する闇金融「カウカウファイナンス」を舞台に、借金を繰り返す客や、その周りの家族や関係者の人間模様や社会の闇を描いた作品、実際にあった事件等を題材にしたストーリーもある、全492話。
コミックス最終46巻は5月30日に発売される予定。
名言や名ゼリフが多かった
名作ならではの事だが名言が多い。闇社会に生きる丑嶋やそれに関わる人間達の言葉が心に響く。
丑嶋馨
- 「結局金だ!金がある所に金が集まる。金のねェ奴はとことん搾られ、尊厳まで奪われる。」
- 「責任てのは、責任とれるやつが言う言葉だ。」
- 「お前に罪悪感があるなら、なぜ日常では感じない?」
- 「人は嘘を平気でつく。行動で示す奴しか俺は信用しねェ。」
- 「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。」
- 「無理して相手に合わしてもその場限りだし、無理して着飾っても一瞬の優越感しか味わえねェ。見栄っ張りの連中は、そんなのが無意味だってのに気付かねーのな。」
- 「金は使ってこそ意味があんだ。一万円の原価知ってるか? 約28円。金は価値と交換できる引換券だ。金自体に価値はねえよ。」
- 「客を人間と思うな! 同情したら金にならねェ!」
- 「ルールを決めるのは、強者だ。金と権力のある奴等だ。強者は自分に都合のいいルールを作る。だから、いつも弱者がわりを食う。」
- 「 終わってる!? これからだろ? お前が、地獄を見るのは。」
- 「人間想像力あっから…… 思わせぶりで想像すンだよな。」
- 「一度なくした信用取り戻すのは、最初に信用作るより大変なんだ。」
ウシジマくんの個人的な名言集でした。
この作品の魅力はどうにも救えないクズ達の物語のリアリティ感だろうか‥胸くそ悪かったりで気持ちが重くなるがただおもしろくて見入ってしまう‥
真鍋先生の取材力や細かい部分へのこだわりだろうか、裏の世界で生きているウシジマ達のリアリティというか‥
自分はヤミ金だこヤクザとかの世界とは全く関わりがないが転落の保証はどこにもない。
知らない世界で興味はあるが踏み入りたくはない、少しだけ覗いてみたいという欲を満たしてくれるというか‥うまく言えないが‥
是非また真鍋先生の作品に期待です。