『 不惑の肉体改革‥ 』

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『池袋ウエストゲートパーク』10話・感想

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

 

10話、視聴完了です。

 

 

今回もなかなか考えさせられるテーマでした。

こういう話に踏み込むのところが、この作品のいいところですね。

作中ではキレイに終わっていて、見ていて感動してしまいましたが、実社会で自分に降りかかった話だったらどうするのだろうか‥

 

 

 

 

被害者と加害者

 

 

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

マコトに依頼したのは被害者の妹。

 

兄は強盗事件の被害者。

ケガを負わされ、仕事が出来ずに飲食店を辞めている‥将来は兄妹で飲食店を出すために頑張っていた。

その夢を絶たれたので加害者にもケガをさせたいとの話。

 

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

兄は冷静で人格者に思えましたが、偶然にも街で加害者を見つけた時は冷静ではいられませんでした。

当然、突然に見ず知らずの男に自分の描いていた‥人生を奪われていますし‥

 

 

 

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

加害者は事件当時17歳。

気の弱そうな見た目です。

7ヶ月ほどの刑‥この事件の被害金額は3000円でした。

彼は幼少期からイジメにあっていて、この事件もイジメている人間達に金を請求され、暴力にあいたくないため‥起こしている。

この事件で制裁を受けたのは彼だけで、イジメていた側は注意程度‥

 

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

出所した後もイジメられていました。

負のスパイラルとしか言いようがない‥

 

 

 

何でしょうね‥

 

世の中は理不尽というか‥加害者も実は被害者であるという話。

被害者からすれば、そんな事は関係ないと思える。

加害者の家庭環境もあったりするが、被害者だって大変な家庭環境にいた。

実社会において、モブキャラなんていなくて、みんな、それぞれが一生懸命に生きているんですよね。

3000円‥額の問題ではありませんけど、3000円のために未来が消えた被害者、3000円のために刑を受けた加害者‥

 

 

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©石田衣良文藝春秋IWGP製作委員会

 

ストーリー的には加害者と被害者が話し合って、納得をしたという展開。

イジメられていた加害者はタカシの力により、イジメていた側に制裁を与えています。

被害者も新たな夢に向かって前を向き歩き出していました。

 

 

 

すごくキレイにまとまりましたが‥実社会ではこんなミラクルはない‥と思う。

自分が被害者だったら‥被害者家族だったら、許せるのか‥許していいのか‥いや、多分シャドウに頼むかもしれません。

逆の加害者家族だったら、どうするのが得策なのか‥

 

今回の話はとても考えさられるお話でした。

残りの話数を考えると、こういう考えさせるテーマの話はもうないのだろうか‥寂しい。

 

 

 

 

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